野菜と肉の鉄分含有量、50年前と現代の変化
こんにちは、みなさん。
最近の研究によると、私たちの食べ物の中に含まれる鉄分の量が、過去50年間で大きく変化していることがわかりました。特に、ほうれん草をはじめとする野菜や肉類の鉄分含有量が減少していることが明らかになっています。ここでは、具体的な数字とその背後にある理由についてご紹介します。
ほうれん草の鉄分含有量の変化
50年前、ほうれん草は100gあたり 13.0mg の鉄分を含んでいました。しかし、現代ではその量は 2.0mg に減少しています。これは驚くべきことで、なんと 6分の1以下 にまで減少しているのです。この減少の原因として、農薬や化学肥料の使用、土壌の劣化、品種改良などが挙げられています。
他の食品も同様の傾向
ほうれん草だけでなく、他の食品でも同様の傾向が見られます。例えば、納豆や切り干し大根などの大豆製品や野菜も鉄分含有量が減少しています。これは、品種改良や栽培方法の変化によるものとされています。
食品名 | 50年前の鉄分含有量(mg/100g) | 現在の鉄分含有量(mg/100g) | 変化の理由 |
---|---|---|---|
豚レバー | 13.0 | 13.0 | 変化なし |
鶏レバー | 9.0 | 9.0 | 変化なし |
牛レバー | 4.0 | 4.0 | 変化なし |
カタクチイワシ(煮干し) | 18.0 | 18.0 | 変化なし |
しじみ | 8.3 | 8.3 | 変化なし |
あさり | 3.8 | 3.8 | 変化なし |
コンビーフ | 3.5 | 3.5 | 変化なし |
和牛肉 | 2.8 | 2.8 | 変化なし |
納豆 | 7.6 | 6.7 | 品種改良や栽培方法の変化により、大豆の鉄分含有量が減少したため |
切り干し大根 | 5.1 | 4.1 | 品種改良や栽培方法の変化により、大根の鉄分含有量が減少したため |
ほうれん草 | 13.0 | 2.0 | 農薬や化学肥料の使用、土壌の劣化、品種改良などにより減少 |
鉄分を補給する方法
鉄分を補給するためには、適切な調理法と食事の工夫が必要です。ほうれん草を生で食べるのではなく、炒めたり調理したりすることで鉄分の吸収が効果的に行われます。また、鉄分の吸収を高めるためには、ビタミンCを含む食品と一緒に摂取すると良いです。柑橘類やキウイフルーツなどがビタミンCを豊富に含んでいます。
まとめ
食品中の鉄分含有量の減少は、私たちの健康に影響を与える可能性があります。適切な食事と栄養補助食品の活用を通じて、適切な鉄分を摂取することが大切です。今後は食品選びにも注意が必要ですね。健康な体を維持するために、バランスの取れた食事を心がけましょう。
それでは、健康的な食生活を送るためのお手伝いができることを願っています。ご質問があれば、どうぞお気軽にお聞きください。
文部科学省の発表している食品のデーターベースがあります。この中に食品ごとの5代栄養素からアミノ酸までの成分が記載されています。今現在の食品の栄養成分がわからなければ正しい食事ができません。一度読んでみることをお勧めします。